公会計とは
そもそも公会計とは何なのでしょうか。
公会計とは官庁会計とも言われ、国や地方公共団体で実施されている会計のことを言います。
従来の公会計では、わかりやすさを重視した現金主義・単式簿記を取っていました。しかし、これでは収支はわかるのですが、預金や貸付金や建物などの資産をいくら保有していて、借入金や地方債などの負債がいくらあるのか、という企業会計では当たり前の資産と負債の概念が抜け落ちていました。
そこで、新地方公会計制度では発生主義・複式簿記といった企業会計手法を導入し、ストック(どれだけの資産を蓄えているか)やフロー(資金がどのように動いたか、その流れ)を明らかにすることとなりました。
具体的には、今までの普通会計ベースでの財務書類作成に加え、市の一般会計と特別会計、上下水道局などの関連団体の会計も含めた連結ベースの財務書類4表(貸借対照表・行政コスト計算書・純資産変動計算書・資金収支計算書)を作成することとなります。
これにより、地方自治体の現状がより把握できるようになることで、正確な情報を市民に公表することでき、分かりやすく透明性のある説明が可能となります。その情報の整備過程では、資産・債務の適切な管理効果が得られ、より効率的な行政運営に生かされていくことになります。
一方で、公会計の導入には開始時点の資産負債の把握やその取得原価の確定、複式簿記の導入など、様々な壁があります。
明和マネジメント税理士法人では、地方公会計試験に合格した公会計のスペシャリストが6名在籍しており、新公会計の導入を目指す市町村など地方自治体及び外郭団体のお手伝いをしています。力を合わせて、公会計を安定的に運営していきましょう。